■言わないで side Friday
「ふざけないで」なんて軽々しく言わないで欲しい。
もし僕がふざけてなかったら、きっと困るくせに。七つも年上の僕に真面目に口説かれたら、君はきっと息苦しくて逃げ出したくなるに違いないのに。
「ねえ、今すぐ結婚しよう」
「今すぐは無理」
「じゃあ明日」
「ふざけないで」
ふざけてるふりをして言ってるけど僕はいつだって本気なんだよ。気をつけて、ロビン。
■言わないで side Robin
「君がいないと駄目」なんて軽々しく言わないで欲しい。
もし私が同じこと言ったら、きっと困るくせに。フライディはいつも僕は君だけのものだよって言うけど、本当はそうじゃないってこと、私はちゃんと分かってるんだから。
「君がいないと駄目なんだ」
「ありがと」
「君は僕がいなくても大丈夫そうだね」
「かもね」
口に出すのが怖くなるくらい、本当の本当は私だって駄目なんだからね。気をつけて、フライディ。
end.(2009/07/04)
(弊サイトでは拍手お礼の設定がなく、代わりにときどきこうやってお礼SSをアッ プしています。通常の作品には拍手を設置し、拍手数を人気度の目安としてトップページにも表示していますが、お礼SSには拍手ボタンはありません。コメン ト・誤字脱字指摘などには、ご不自由でしょうがメルフォをお使い下さい)
Copyright © P Is for Page, All Rights Reserved. 転載・配布・改変・剽窃・盗用禁止
創作テキスト・説明文・ログを含めたサイト内全文章(引用箇所以外)の著作権はページのPに帰属します